旅日記 その弐

2003年4月24日
今日は旅行の際に書いた日記をそのまま書き写そうと思います。

伊豆高原へ一泊旅行に出かけた。行きの電車では、お腹が痛くなる等の症状が出たが、
不安になりながらも列車に乗った。
列車の中からは海が見えてとても感動した。
列車の中で老夫婦と仲良くおしゃべりをした。その方たちは私達と
同じ目的地だそうで、40年前にも新婚旅行で訪れたのだと話してくれた。
楽しくお話が出来てとても嬉しかった。これも旅の醍醐味というものだ。
現地に着き、昼食をとった後、タクシーで宿泊予定のペンションへ向かった。
チェックインした後、歩いて「天使の美術館」という所へ行った。
館長さんがとても良い方で、私が「絵を描くのが好きなんです」と話すと
館内に展示されていない原画をみせてくれたり、絵画の歴史についても教えてくれたりした。
その中で私にとって印象深い話があった。

まず館長さんが私に「どんな絵をお描きになるんですか?」とお聞きになった。
私は「空想画です。写実画は全く描けません」と答えると
「写実画が描けない人は空想画が上手いんですよ」と言ってくださった。
そして、「アールヌーボーという、1900年代に入った頃の時代は、空想画家が多く
デビューしたそうで、館長さんは
「その時代にはあなたの仲間がたくさんいるから調べたりしてみてください」と
話してくれた。その言葉は私にとって
なんというか・・・とてもガツンときた言葉だった。
もう一度、絵を目指そうと思うくらい刺激的な出来事だった。
原画を見たとき、展示されている絵画とは比べ物にならない
感動が私を襲った。それはガラスごしの手の届かない絵画というイメージではなく、
直接的に温かさが伝わる心地よい感動だった。
色彩もとても鮮明で、その絵を描いた方の心が伝わるようだった。

お話が終わり、お土産をたくさん買って、帰ろうとした私に
館長さんが「その袋を開けてみてください」と言った。
私は、なんだろう?と思い、袋を開けると、館長さんがポンッと
何かを私のお土産の袋の中に入れた。
見てみると、白くて可愛い天使の置物だった。
「ありがとうございます!」と私は何度も挨拶をして、美術館を後にした。

もうこれ以上にない!というくらい嬉しい気持ちでいっぱいだった。

この旅行に連れてきてくれて彼にも感謝の気持ちでいっぱいだ。^^

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